旧暦 10 月(神無月)は国内の神々が出雲大社に集まり、旧暦 11 月 1 日にそれぞれ国元へお帰りになります。板倉神社の神様は、出雲大社とは親戚のため、残務整理で一足遅れて、旧暦 11 月初午の夜に帰ってくるといわれ、「神迎祭(おかえり)」が行なわれます。
夜になると氏子たちは神社に集合してお祓いを受けてから、村のはずれにある大前坂まで神様をお迎えに行きます。「ダイショ、ダイショ、オムカイショ」と唱えながら賑やかに迎えに行きますが、神社に戻るときは一言もしゃべらず帰るのが特徴です。
また、板倉神社の神様は非常に醜い顔をしているので人間に見られることを嫌い、「この時に顔を見た者は 3 年以内に死ぬ」との言い伝えがあり、必ず夜に行われます。 帰路は静かな行列となって神社に戻ります。
市指定の民俗文化財となっています。